パターのネックにはいろいろ有り
ネック形状には、クランクネック、スラントネック、ベントネック、センターネックの大別して4種類ある。それぞれの特徴があるが、ネック形状だけで、パターを決めることが出来ません。
ネック形状のほか、オフセットの有り無し、重心距離の有り無しも、大きな要素となるからです。
ここでは、ネック形状の特徴のみ、記載します。
クランクネック
クランクネックは、ヘッドがピンタイプ(長方形の形状)の代表的なネック形状。
トップツアー選手は、このタイプが多い。
ブランドとしては、スコッティキャメロン(タイトリスト)、ピンなどが代表的です。
ほとんどのクランクネックが、クランク形状でシャフト軸より右側になっている(オフセット)ため、インパクトでフェースがシャフト軸より遅れてくるのでボールに当たるのが、ほんの少し遅れる。
そのため、インサイドインストロークの場合、フェースが閉じ始めようとする時にヒットするので右へのプッシュ(押し出し)が出づらくなる。こんなことから、ボールを左に寄せすぎると、ひっかけが出やすくなるので、注意が必要。
また、通常のクランクネックは、重心距離が、ちょっとあることが多いため、上記のような注意が必要だが、直線部分がちょっと長めのクランクネックもあり、その場合は、重心距離がほぼない形状となるため、この傾向が薄れます。
スラントネック
クランクネックは、長めのネックがついているが、スラントネックは、1~2cm程度の短いネックにシャフトがついている形状。
このネックは、重心距離が長めで、ハーフオフセットのもが多い。重心距離があるため、操作性重視のネットと言えます。
開いて、閉じるストロークに向いており、ひっかけづらいネック形状です。
ベントネック
シャフトが曲がってヘッドのヒール側に刺さっているネック形状。
1つの曲りだけしかない、シングルベントと2つの曲りがあるダブルベントの2種類があります。
ヘッドは、マレット型に多い。また、重心距離が0に近い物が多く、真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出すストロークに適していると言われています。
また、クランクネックと同様に、オフセットがある形状が多いため、右へのプッシュ(押し出し)が出づらく、ひっかけづらい形状となります。
センターネックシャフト
シャフトが真っ直ぐヘッドのセンター付近に刺さっているネック形状。
ヘッドは、ピン型、マレット型ともにあるが、市販品では数が少ない。このネックは、重心距離が0、オフセットなしのものがほとんどで、
インパクトがイメージより早めヒットするため、ひっかけずらい。
全ネック形状を用意しているパター
テーラーメイドのSPIDER TOUR RED CRANK NECK / スパイダーツアー レッド(2018年12月時点販売中)のヘッド形状は、まったく同じであるが、クランクネック、スラントネック、ベントネック、センターネックの4種類のネック形状を用意しています。
今まで、ヘッドが同じで、4種類のネック形状を出しているパターを見たことがない。
雑感
結局、ネック形状が違うことで、オフセットが変わったり、重心距離が変わるので、ネック形状は、好みで選んでも良いのかもしれないと思います。
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